即興短期決戦ライフ

音ゲーマーのブログ

テクニカルチャレンジ アルティマニア

ア ル テ ィ マ ニ ア 。



こんにちは、コガチャイです。

寝る気満々???

今回はFC2のほうとは違って、おふざけなしで記事を書きます。とかいいつつこの段階で既に2つ小ボケを仕込んでいるので説得力ゼロ。

この記事はぶちょーさん主催企画「O.N.G.E.K.I. Advent Calendar 2021」参加記事ではございません。参加しようとしたらもう全部枠埋まってモチベある人多すぎワロタになってました。


↑面白い記事がいっぱいあるので、見ましょう


以下本題。

皆さんは、テクニカルチャレンジというものをご存知でしょうか。


テクニカルチャレンジとは、オンゲキR.E.D.から追加されたやりこみ要素の一つで、主にランキングイベントやシルバージュエルイベントの開催中に同時に開催されています。BPやキャラ、親密度関連のエンドコンテンツ追加は結構行われてますが、このテクニカルチャレンジは貴重なテクニカル方面のやり込み要素というわけですね。

テクニカルチャレンジではイベントチャプターの開催期間中、指定された楽曲のテクニカルスコアを競うといったものです。
しかし、(世の中上手い人が多すぎるので)上位は対象曲全理論値が数十人出ることが多いので、さらに厳しい判定「PLATINUM BREAKを使った、PLATINUM SCORE(以下Pスコアと書きます)」で競わされます。

というわけで今回は、テクニカルチャレンジで高いPスコアを狙うにあたって意識していることについて書いていきたいと思います。

はじめに

参考までに、自分がこれまで参加してきたテクニカルチャレンジ(毎回ちゃんとやってます)の順位を貼っておきます。

まどマギ 16位
KoP2020予選 12位(西4位)
つむぎの事件簿 8位
古明地姉妹 2位
鍋パ 4位
ノラとと 2位
麻雀 3位
ごちうさ 3位
ひなた探検隊 2位
ドレスアップ 2位
GEKINITHM+ 3位
東方紅魔郷 3位
Reゼロ 2位
早苗&諏訪子 2位
RED+大感謝祭 2位
アイドルマスター 4位
温泉 2位

(直近の温泉テクチャレはKoPの準備とか入院とかでめっちゃサボってたけど……)常に上位には載っている人間なので、ノウハウとか共有できたらなって感じで書くのでよろしくお願いします。(KoP予選中にこんな記事出していいのかっていうのはちょっと躊躇いました)

Q.けど1位取ったことないんですね
A.気になる方は、過去のテクニカルチャレンジランキングの1位2位あたりを見て心中お察し頂けると幸いです。

あと、この記事ではテクチャレ対象曲全部テクニカルスコア理論値取れる人向けに書いてますが、これから書くことはテクニカルスコアの理論値狙いにも応用できることがあると思っているので是非参考にしてみてください。

プラチナスコアについてのお話

また前提チックなお話になりますが、オンゲキのCRITICAL BREAKの判定幅は前後2フレーム、PLATINUM BREAKの判定幅は前後1フレームとなってます。オンゲキの描画および入力の判定が1秒間に60回行われているという前提のもと計算すると、誤差0.02秒弱で光らせないといけないわけですね。

そして、プラチナスコアの配点は
PLATINUM BREAK … 2
CRITICAL BREAK … 1
BREAK、HIT、MISS … 0
ベルの取りこぼし、被弾 … マイナス2

となっています。いわゆる赤BREAKも0点になってしまうのがポイントですね。

プラチナスコア狙いでは、ノーツ数の多い高難易度はちょっとした2個押し3個押しでマイナス2点3点されるので、テクニカル理論値であるかどうかは実はそこまで重要ではありません。順位のために1回テクニカル理論値を出したらまあオッケー。

しかし、低難易度になってくるとノーツ数が少ないことでBREAKやベルの取りこぼしが致命傷になってしまうので、上位をとるならテクニカル理論値は大前提になってきます。確実に取れるように練習することが大切ですね。

個人的な体験談なのでここは読み飛ばしてもらっていいんですが、過去の低難易度テクチャレではラスト5秒ぐらいで被弾して理論値-7を出したことがあります。被弾してなかったら-5でその時の全1だったのでマジでもったいないです…

目押しと音押し

ここからいよいよ精度狙いで自分が実践していることを書きます。

前述の通り、PLATINUM BREAKの判定は前後1フレームまでになっていますが、常に誤差1フレームの範囲内でボタンを正確に押し続けるというのは……

人間限界がある

さすがにムズすぎます。弐寺でMAX-ほにゃららウオー!とか言ってる人のすごさが身に染みてわかります。

そこで、音押しが完璧にできる人間でない人でもそこそこ光らせることができる意識方法をご紹介します。

一言で表すなら、「音押しを目押しで補完する」というような感じでしょうか。
音に完璧に合わせることができないなら、その分ノーツどうしの間隔や判定ラインまでの距離などのような視覚情報で補おうというものです。

そして、そのために必要なのが……

適切なハイスピードの設定

自分が余裕を持って視覚情報を捉えられるハイスピを見つけ、設定することです。
これは何回もやってやりやすいハイスピを見つけてもらうしかないので、頑張りましょう。

…というだけでは締まらないので、参考となる論文を1つ提示します。

dspace.jaist.ac.jp

リズムアクションゲームでは、熟達者が最大限のパフォーマンスを得るために約 0.5 秒から 0.6 秒という知覚時間が必要であるということが分かった。
人間がものを知覚するまでには約 250msec 程度かかると言われていることから、単なる反射ではなく、250msec から 350msec 程度の余裕を持たせてやることが必要である。

自分はテクニカルチャレンジ中はハイスピードを13.0(普段もだいたいこの速さです)、対象曲が高難易度の場合14.0にしてプレイしていますが、手元のキャプチャ映像で確認したところ、ノーツが画面に表示され判定ラインに重なるまでの時間は、

13.0→0.66秒
14.0→0.58秒

でした。このあたりのハイスピードは、研究で導かれた結論に近い知覚時間でノーツを認識できるようです。
ただこの知覚時間の長さというのは個人の熟達度に依存します。(研究内では音ゲー未経験の初心者の場合0.5~0.6秒では打鍵が間に合わず、およそ2秒の認知時間が必要という結果がでています)
なので、「余裕をもって先のノーツに対する動作を無意識で行えるような知覚時間」というものについて考えてみるといいと思います。

また認知心理学の分野には、短期記憶に関するミラーの法則というものがあり、人間が短時間に記憶できる情報のまとまりは7±2個までであるとされています。
ハイスピをある程度上げることで認識する情報量が減るため、ノーツの認識がしやすくなります。

ちなみに、「音押しなんかやらなくてもハイスピガン上げで全部目押しすればよくね?」と思われる方もいるかもしれませんし、それで光る人もいますが、個人的にはオススメはしません。理由は3つあって、

①オンゲキは1秒間60回の描画なので、判定枠付近は結構ノーツの動きがカクカク(ハイスピを上げるほどカクつき具合は目立ちます)

②密度の低い低難易度では有利だが、高難易度になると1ノーツ1ノーツガン見する余裕がなくなる

③片手操作が少なく左右に満遍なくノーツが降ってくる、俗に言う「横に広い譜面」、あるいは左右に大きくレバーを操作するような譜面には弱い

といった理由が挙げられます。③に当てはまる譜面を過去のテクチャレ課題譜面からピックアップすると、終わりの先の音節や無敵のフロンティア三銃士などがそんな感じだと思います。

終わりの先の音節
無敵のフロンティア三銃士

https://sdvx.in

判定調整ってどうなの

ありがたいことに、オンゲキには判定調整機能がついてます。曲に対する譜面のタイミングを動かす判定Aと、ノーツに対する判定タイミングを合わせる判定Bを設定することができます。

ただ、自分はかえって適切な判定位置が掴めなくなるリスクを考えて、あまり判定は弄らずにプレイしています。

現在の判定は基本Aが0、Bが-0.3ぐらいで、音押しを狙っても判定がFASTかLATEいずれかに偏るものは個別に調整しています。ただ、その調整幅も0.2ぐらいまでには抑え、あまり大きく判定をズラすようなことはやっていません。

常に目線の高さはキープ

ここまで音押しと目押しのバランス、ハイスピ、判定と紹介しましたが、個人的にはここが最も大事かなと思います。

静止時の人間の視野は片目それぞれ160度、両目なら200度ぐらいまで見ることができます。

しかし、このうち周辺視野を除いた、色彩まで確認できる範囲(中心視)はおよそ70度で、動くノーツを見る場合(動体視力)、さらに視野は狭くなります。

また、オンゲキのフィールドはノーツが奥から手前にスクロールする関係上、画面上部は小さく、下部は大きく表示されているので、ノーツを見る目線の高さは認識のしやすさにも影響してきます。

自分の場合、判定枠が周辺視野でギリギリ認識できるぐらいの高さに目線を置いています。判定枠付近はぼんやりとしか認識できなくなりますが、今見ている位置からどれぐらいの時間でノーツが判定ラインに重なるかはなんとなく認識することができます。

ちなみに目線は高さだけでなく、左右の動きにも注意が必要です、フリックやレバー移動のことを考えすぎると目線は左右にぶれ、せっかく目線の高さを調節したのに上手く働かないことが起こりがちです。

All Right!のドロップ。フリックに惑わされがちだが、真ん中に飛んでくるノーツだけ見ていればいい。

端的に言い表すなら、「視線はより長く停留させ、全体は周辺視で見る」となります。
ちなみに、スポーツ選手も周辺視野を鍛えている人は多いみたいですよ。

周辺視野を鍛えるってどうすんのって思うかも知れませんが、実はもってこいのものがありまして……


これです。ラウンドワンとか行ったら置いてるやつ。
動体視力とか書いてますけど(もちろん動体視力も鍛えられる)、まさに周辺視野鍛えるのにも向いてると思います。

SIDEノーツ

オンゲキは筐体の側面にSIDEノーツ、いわゆる壁ボタンがついています。
通常のタップより少し判定が広い(前後3フレーム)と言われており、テクニカル理論値を狙う上では特に問題ないのですが、

テクニカルチャレンジにおけるSIDEノーツは、敵です。

何がヤバいかというと、
LATEが出まくります。
マジで

PLATINUM BREAKの判定幅はCRITICAL BREAKの半分なわけですが、SIDEノーツは前後3フレーム、合わせて6フレーム。
これの半分というと合わせて3フレームになるわけですが、

SIDEノーツのPLATINUM BREAKの判定幅は、FAST2フレーム、LATE1フレームなんじゃないか??
というのが自分の推測です。

ハァ〜〜〜〜〜〜〜(クソデカため息)

それに加え、壁ボタンは横方向に押す動作になるので、通常のボタンと違い重力を使ってストンと指を落とすことができないので、ある程度のストロークが必要になってきます。その動作にかかる時間も考えて、ある程度早入りを意識しないとLATEが出てしまいます。
夜明けのストリング、イントロの右壁しか飛んでこないところで壁叩くたびにLATEって表示されたときは流石に声出ました

最悪なのが、壁と鍵盤で混フレになってるパターンと、片手で壁と鍵盤を交互に押すパターン。過去のテクニカルチャレンジ課題曲だと、Everlasting Todayのイントロが前者、Rule the World!!のサビが後者にあたります。

この手の配置は、テクニカルスコアの理論値狙いだと脅威になる場面はほとんどありませんが、壁の早入り意識と通常の鍵盤のリズムキープを同時に行わないといけないので、Pスコアでは大化けします。
とりあえず、「Pスコア狙いだと壁はLATEが出やすい」と頭に入れておきましょう。

指の置き方

押しやすい指の置き方(内側のボタンから親人中みたいなやつ)とは別に、精度を取るために意識している指の置き方について解説します。
ズバリ「1ボタンに指は1本」です。
どういうことかというと、自分は指がボタンに触れる感覚で判定を掴むプレイングをしているので、1つのボタンに指が2本乗っている(例えば、右側の青ボタンに中指と薬指がくっついて乗っている状態)ようなとき、中指と薬指両方の感覚が伝わるため上手く認識ができません。なので、1ボタンに指は1本を実践して、曲を聴きつつ打鍵時のボタンに指が触れる感覚をもとにタイミングを調整しています。

おわりに

今回は、テクニカルチャレンジで精度を取るにあたって意識していることを書いてみました。自分は親密度ランカーでもなければ全理論値マンでもないし、コンテンツそのものの知識もひけらかせられるほどのものではないし、オンゲキのことで詳しく書けることなんてこれぐらいだというのもありますけど、テクニカルチャレンジをもっと多くの人に楽しんでもらいたいなぁという気持ちも込めて書かせていただきました。
みんなもなろう、テクチャレ狂人―――――




それでは、さようなら。